こんにちは、Taroの投資ブログです。
2025年2月22日、仮想通貨取引所Bybitで史上最大規模のハッキング事件が発生しました。
約2,100億円相当の仮想通貨が流出し、市場は大きく動揺しました。
実は、これまでも仮想通貨市場では数々の大規模なハッキング事件が発生してきました。本記事では、Bybitのハッキング事件の詳細と、過去に発生したハッキング事件の事例を紹介しながら、投資家が取るべき対策について詳しく解説していきます。
Bybitのハッキング事件の概要
今回のハッキングでは、Bybitのイーサリアム(ETH)コールドウォレットが狙われ、401,346 ETH(約14億ドル)が盗まれました。
- ハッカーは、ウォレットの署名プロセスを不正操作し、秘密裏に取引を承認。
- 「マスク」されたUI(偽のユーザーインターフェース)を使用し、正式なウォレットURLを装って攻撃。
- 結果として、ETH、mETH、stETHなどの大量の資産が流出。
この事件は、過去の大規模ハッキング事件と比べても異常な規模であり、仮想通貨市場全体に大きな影響を与えました。
過去の仮想通貨ハッキング事件
✅ 1. Mt.Gox(マウントゴックス)事件(2014年)
日本の仮想通貨取引所Mt.Goxは、約85万BTC(当時の価値で約480億円)をハッキングによって喪失し、破綻しました。
- 原因: 内部システムの脆弱性を突かれ、不正な出金が繰り返された。
- 結果: 取引所は破産し、多くの投資家が資産を失った。
- 教訓: 大手取引所でもセキュリティリスクがあるため、資産の分散が必要。
✅ 2. Coincheck(コインチェック)事件(2018年)
日本の大手取引所Coincheckが、約580億円相当のNEMをハッカーに盗まれました。
- 原因: ホットウォレットに大量のNEMを保管していた。
- 結果: 取引所は顧客への補償を発表し、業務改善命令を受ける。
- 教訓: コールドウォレットの重要性と取引所のセキュリティ体制が問われた。
✅ 3. Poly Network事件(2021年)
DeFiプラットフォームPoly Networkが、約6億1,100万ドルの資産を盗まれる事件が発生。
- 原因: クロスチェーンプロトコルの脆弱性を悪用。
- 結果: ハッカーが「ホワイトハッカー」と名乗り、最終的に資産のほとんどを返還。
- 教訓: スマートコントラクトの監査とセキュリティ対策が必要。
仮想通貨投資家が取るべきセキュリティ対策
✅ 1. 取引所のホットウォレットに資産を置きすぎない
取引所のホットウォレットはハッキングのターゲットになりやすいため、長期保有する資産はハードウェアウォレットに移動させることを推奨します。
✅ 2. 2段階認証(2FA)を必ず設定
アカウントへの不正アクセスを防ぐために、Google Authenticatorなどを利用し、2FAを有効にすることが重要です。
✅ 3. 公式サイトのURLを常に確認
フィッシング詐欺を防ぐため、ログインする際はブックマークした公式サイトを利用し、不審なリンクを踏まないよう注意しましょう。
✅ 4. 小口に分けた出金ルールを設定
一度に全資産を引き出すのではなく、複数のトランザクションに分けて出金することで、異常を検知しやすくなります。
まとめ
- ✅ Bybitで史上最大規模のハッキング事件が発生(約2,100億円流出)。
- ✅ 過去にもMt.Gox、Coincheck、Poly Networkなど大規模なハッキング事件が発生。
- ✅ 投資家はホットウォレットに資産を置かず、2FAを徹底するなどの対策が必要。
- ✅ 市場は短期的に影響を受けるものの、長期的には回復の可能性。
仮想通貨投資はリスクが伴いますが、適切なセキュリティ対策を講じることで、安心して資産を運用することができます。今回の事件をきっかけに、自身の投資環境を見直してみてはいかがでしょうか?